読売テレビ『かんさい情報ネットten.』内の若一ミステリー
というコーナーで催眠術について特集されていました。
放送内容を詳しくピックアップしていきます。
催眠術の歴史
催眠術と言えば見世物のようなイメージが強いですが、
実は催眠術は日常生活の中でも使われています。
その歴史は古く、催眠術が日本に伝わったのは、明治時代で、
その頃は、日本で催眠術が流行していたのだといいます。
催眠が引き起こす神秘現象や
精神療法への活用に関心が集まり、
ブームとなりました。
東京帝国大学の福来友吉教授は、
催眠をかけることで透視能力を見出し、
数々の超能力者を世に送り出しました。
その中の一人である御船千鶴子は、
千里眼と呼ばれる透視の公開実験を行うが、
後に疑惑の目を向けられて自害しました。
巷では、催眠をかけるための道具「複式催眠球」が発売されるなど、
催眠は社会問題化し、やがて催眠に懐疑的なイメージがついてしまい、
法令で禁止されてしまいます。
このように深い闇を抱えてしまうことになった催眠術ですが、
戦後になると海外では「催眠を使い、痛みを和らげる出産」が行われる
など医療の分野でも催眠の研究が進んでいきました。
さらに催眠はアスリートのメンタルケアにも活用されています。
日本でもゴルフ選手に催眠をかけ、イップスという運動障害を克服する
という試みに一定の効果が認められているのです。
このような形で再び催眠術に注目が集まりつつあるのです。
番組出演者が催眠術の体験をする
「催眠術の可能性を探る」と題して番組出演者で催眠術体験をすることに。
催眠術にはかからないと豪語する若一光司氏と中谷しのぶアナウンサーが体験します。
そこに催眠術師の蓮(レン)先生が登場します。
「催眠術師養成スクール」を主催しており、
数多くの催眠術師を輩出してきた人物です。
客観的なデータを見るために番組で集めた
10代~60代の男女で実験していきます。
「半分以上はかかるんじゃないでしょうか」と豪語します。
催眠術には運動支配、感覚支配、記憶支配の三段階があります。
下に行くほど難易度が上がっていきます。
運動支配の催眠術
まずは、最もハードルの低い運動支配の催眠術をかけて、
催眠術にかかりやすいかどうかをチェックしていきます。
最初に手が開かなくなる催眠術をかけたところ、
20代女性代表の中谷アナウンサーはかかりました。
これで催眠術にかかりやすい人とかかりにくい人が分かりました。
続いて、同じく椅子から立てなくなる催眠術をかけてみると…
中谷アナウンサーは椅子から立てなくなりました。
そして、若一氏も椅子から立つことはできませんでした。
番組出演者2人が見事に催眠術にかかったことになります。
感覚支配の催眠術
次は感覚支配の催眠術をかけていきます。
まずは「ペットボトルを自分の宝物だと思い込んで離さなくなる催眠術」です。
若一氏曰く「ペットボトルを宝物とも思っておらず、
放ってしまいたい」とのことです。
しかし、ペットボトルを握りしめたまま放しません。
何故こうなったかというと、実は、好きになる催眠(感覚支配)と
手が離れなくなる催眠(運動支配)を同時にかけていたのです。
感覚支配の催眠(好きになる)にはかかっていなかったけど、
運動支配の催眠(手が離れなくなる)にかかっていたということですね。
次は、水を好きな味に変える感覚支配の催眠術をかけました。
透明なのにミルクの味がしたみたいです。
続いてわさびを抹茶クリームの味に変える催眠術をかけました。
わさびは辛いので、食べる事すらきついですが…
催眠術をかけられた女性はパクパク食べていました。
記憶支配の催眠術
最後は最も難易度の高い記憶支配の催眠術をかけました。
幻覚を見せることができるので、会いたい人にも会えちゃいます。
堂本光一君に会ってみたいということで…
目の前に堂本光一が現れる催眠術をかけました。
若一氏が堂本光一に見えたみたいです。
催眠術は医療に応用されている
催眠術は、医療やメンタルケアに応用されているといいます。
感覚支配の催眠は、痛みを和らげることができるので、
麻酔薬の量が減らすことに成功したという事例があります。
また、禁煙や癖の克服にも効果があります。
記憶支配の催眠術は、心の病に効果があると指摘されています。
トラウマを思い出さないようにしたり、
悪い記憶を良い記憶に置き換える。
といった効果に期待ができます。
催眠術の進化は凄いですね。
※参考リンク
読売テレビ「かんさい情報ネットten.」公式サイト